様々な仕事がある世の中ですが、
皆さん「キッチンカー」に興味はないですか?
おそらくこの記事を読んでいるという事は、「キッチンカー」に興味があって、キッチンカーを自作(DIY)してみようかな、と考えているんではないでしょうか?
結論から言います!
キッチンカーは自作(DIY)でも十分作れます!そして稼げます!
今回は、実際にキッチンカーを自作(DIY)したときの内容をお伝え致します。
素人でも作れる(DIY)キッチンカー(軽バン)
キッチンカー自作(DIY)は、意外と簡単にできます。
実際に私は、軽バンでキッチンカーを自作(DIY)しました。
そんな私が、自作(DIY)する上で必要な
など詳しくお伝えします。
大前提ですが、今回は【軽バン】キッチンカーですので、その他のキッチンカーを予定してる人にはあまり参考にならない内容かもしれません。
コンセプトを決める・タンク容量
コンセプトと言いましたが、まずは
キッチンカーで実際に販売するものを決めて下さい!
これは、めちゃくちゃ大事です!
というのも、キッチンカーには、給水タンクと排水タンクの2種類のタンクを搭載しなければいけません。
そして、取り扱う商品によって搭載しなければいけないタンクの容量が変わってくるからです。
現在、保健所で定められているのは、40L・80L・200Lです。
下図は実際に福岡市保健所のホームページに記載されている内容です。
タンク容量 | 食品の取扱い | 容器 |
---|---|---|
40リットル | 簡易な調理(温める、揚げる、盛り付ける等)のみ、 または単一品目のみの取り扱い |
使い捨て容器 |
80リットル | 2工程程度までの簡易な調理、または複数品目の取り扱い | 使い捨て容器 |
200リットル | 大量の水を要する調理、 または複数の工程からなる調理 |
通常の食器 |
軽バンでキッチンカーをする際は、200Lタンク搭載はほぼ不可能ですので、80L までで販売できるものかを確認しましょう。
ここで1つ私も勘違いしていたのですが、給・排水ともに上記容量のタンク搭載が必要という事です。
例えば、2工程の場合だと、給水80L・排水80L・合計160L分のタンクが必要です。
200Lとなると400L分のタンクです。無理ですよね。
工程例
1工程:肉を焼く、野菜を切る、既製品にソースをかけるなど
2工程:肉を焼いて盛り付ける、野菜を野菜を切って盛り付けるなど
上記を見ると何にもできないじゃんと思うかもしれませんので、
どんなものが可能か、紹介します。
1工程:冷凍ポテトを揚げて提供
2工程:肉とカット済みで売っている野菜を炒めて提供
こんな感じです。実際に販売を考えているものの工程がどれくらいかを確認してからキッチンカーの車種は決めた方が良いと思います。
実際に私が最初考えていて、保健所にて却下されたものは、
「おにぎり」です。おにぎりの工程はすさまじかったです。
絶対に200L必要ですね。と軽くあしらわれました。
このように、軽バンでキッチンカーを自作するなら、まずは80Lタンク内で収まるような品目にする必要があります。
車を準備する前に、管轄の保健所に内容をしっかりと確認してください。
車の準備
コンセプトが決まり、保健所に確認後軽バンでの販売ができそうなら
次は車を決めましょう。
実際にいろいろ調べましたが、今後の車検やエンジンオイル等交換のことを考えた結果、エンジンルームが前座席の下にあるダイハツのハイゼットカーゴが数も多く、比較的安くておススメです。
私が実際に購入したのは、2009年式のハイゼットカーゴで、220、000円でした。
設計・床・仕切り板の制作
車が準備できたら、実際に制作に入ります。
まずは、設計をします。
A4の用紙でいいので、そこに車後部分の各寸法を記入してください。
この作業が一番大事といっても過言ではありません。
まずは後部座席のイスを下に収納します。
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幅:前、中、後ろ(くぼんだ箇所や飛び出た箇所は詳しく)
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高さ:棚の高さをどれくらいにするか、運転席との仕切り板の高さなど
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奥行:後部ドアから運転席との仕切り板まで
ここまでできたら、次は床を作っていきます。
実際に使用してみましたが、OSB材が安価で見た目もよく強度的にも一番良かったです。
床制作手順
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OSB材と2~3cm角の角材を準備
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先ほどの寸法に合わせ木材をカット
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OSB材に格子状に角材を貼付け(ビス止め)補強する
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床面に敷いて微調整する
運転席との仕切り板制作
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仕切り板取付位置の天井や壁面に合わせOSB材をカットする
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車検対応にするため後部除き窓を設置するための穴をあける(私は横45cm×縦30cmの四角い穴をあけました)
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そこにアクリル板を貼り付ける
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L字ブラケットなどを使い床と仕切り板、車両と仕切り板を固定する※仕切り板取付の際は、運転席に乗って運転しやすいシート角度まで倒した状態で取付した方が良いです。
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横部分に仕切り板と運転席部分との隙間が少し空くので端材を使いある程度塞ぐ(仕切り及び横の隙間はそこまで細かく確認はされませんでした)
乗降口・販売口を決める 作業棚・シンク用棚制作
床と仕切り板ができたら、次は作業棚とシンク用棚を制作していきますが、その前に乗降口と販売口を決めましょう。
乗降口になるところには基本的に何も置かないようにしましょう。
販売口は、商品を手渡ししやすいように棚を設置する必要があるため、作業する場所と販売口はある程度広くしておいた方が良いと思います。
作業棚の制作
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販売口・作業のことを考慮してサイズを決める
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横のスライドドアがしっかり閉まるような位置で棚の脚兼目隠しになるようにOSB材をカットしL字ブラケットで床に固定する
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その上に棚となる部分を設置する(私は加工がしやすいので1×4材をカットして使用)すのこみたいな感じ
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不安定な場合は、角材で脚を増やす
※実際に販売の際に内側からドアの開閉ができるかというのが条件の一つにあるようなのでスライドドアが内側からでも閉められるようにスペースを空けておいてください。
シンク用棚作成(シンクは地域によって設置数量が違うので要確認)
私は、大と小を取り付けました。
価格:12900円 |
価格:6590円 |
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使用するタンクの高さ・幅・奥行を測る
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使用するシンクの縦・横・高さ(ホース取付部まで)を測る
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シンクサイズに合わせて上面に設置する板をカットする(シンク埋込)
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実際にシンクをはめてホースを付けタンクに挿入しシンク棚高さを決める※低すぎるとホースの抜き差しが面倒になる
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決めた高さに合わせ脚(OSB材)をカットしL字ブラケットで床に固定する
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その上に先ほど準備したシンク棚を取り付ける
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不安定な場合は先ほど同様角材で脚を追加する
※シンク棚の下に160L分のタンクが入るスペースを確保しておく。
水道・コンセント・フロアマット取付
作業棚・シンク棚ができたら、最後は水を出すために水道と電気を使用すると思うのでコンセント、床は綺麗にふけるような材質でないとだめなのでフロアマットを貼り付けていきます。
水道取付
即席水道 センサー式ポータブル水栓 簡易水道 手洗い 充電式 エアーレーション BBQ アウトドア 釣り ブルー 価格:4980円 |
水道取付が一番苦戦しそうだなと思っていましたが、楽天市場で簡単に取り付けることができる商品を見つけたのでそちらを紹介します。
実際に使用していますが充電式で全く不便なく使えているので十分だと思います。
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シンクに水がちゃんと落ちるようにシンク棚に上記をネジで取り付ける
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給水ホースを通す穴をシンク棚に開ける
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実際に給水し水がシンクに落ちるかを確認する
コンセント取付
※コンセント取付は電気工事士資格が必要なので、電気屋さんに頼んでください。
簡易的に済ませるなら、延長コードとドラムリールコードがあれば代用できると思います。
限られたスペースなのでコンセントの位置はよく考えてつけた方が良いです。
フロアマット貼付け
上記したように、床は綺麗にふける素材でないといけません。
私は、ホームセンターに売っているビニール素材のフローリングシートを購入し、床全体に両面テープで貼り付けました。
外装のカスタム
今までの作業で、キッチンカーとしての機能はできましたが、220、000円の古い軽バンじゃ見た目が良くないので、外装も自分なりにカスタムしてみましょう。
私が実際にやったことは、
ボディーをペンキで塗装し、
あらかじめ考えておいたお店の名前とロゴを貼りました。
たったこれだけですが見違えます!
そして何より安くて簡単に外装カスタムができます。塗装もペンキで十分でした。
気になる方はスプレーをおすすめします。
その他必要なもの
ここまででキッチンカーは完成しましたが、許可をもらうためには、実際に販売する際の設備が必要です。
例えば、ガスコンロやフライパン、クーラーボックス(温度計必須)、冷蔵庫、火気使用の場合は消火器などです。
食材や提供する際の食器類は必要ありません。
準備ができたらいざ申請です!
保健所へ連絡
おそらく事前予約は必要ないと思いますが、一応私は連絡して行きました。
申請時には、必要書類記入や実際に車両の確認などがあります。
私が少し焦ったのは、前述したように中からドアの開閉ができるかという点でした。
かろうじてできるスペースがあったので良かったですが、スムーズにできるよう事前に確認しておいた方が良いでしょう。
審査の合否はその場でわかりますが、合格の場合でも許可証が届くまでに数日かかるので出店などの計画はその後の方が良いと思います。
まとめ
文字で見ると難しそうに感じますが、実際にチャレンジしてみると軽バンでキッチンカーを自作(DIY)するのはそこまで難しくはありません。
実際に私は、車購入から許可まで1か月かからず完了しました。
ほぼ土日作業だけです。
一番大事なのは作りながら、こうしよう、ああしようと考えるのではなくどんな感じにしたいかを決めて作業に取り掛かるとスムーズにできるということです。
プロに頼むのが一番手っ取り早くてきれいにできますが、費用がとても掛かります。
安くキッチンカーを始めたい人には自作(DIY)キッチンカーとてもおすすめです。
ちなみに私は、今月で一周年を迎えました!
必要な道具と制作にかかった費用
必要な道具
- のこぎり
- メジャー
- 鉛筆
- 紙やすり
- Lブラケット(ダイソー)
- ビス(長・短)
- OSB材
- 1×4材
- 水平器(ダイソー)
- プラスドライバー(電動ドライバーあれば楽)※メルカリで中古が安く買える
- ドリル(電動が楽)※メルカリで中古が安く買える
- 両面テープ
- カット済みアクリル板
- 2~3cm角材
- 塗料(車体塗り用)
- フロアマット(水を通さないもの)
実際にキッチンカー制作にかかった費用
- 車:220、000円
- 道具・材料:180、000円
合計:400、000円
キッチンカーをとにかく安く始めたい方にはおすすめです。
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